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看護学の専門教育は、人体の正常な働きを学ぶ「解剖生理学」の講義から始まります。
この演習は、その講義で得た知識を自らの体験を通じて確かなものにする貴重な機会です。
大きな特徴は、学生全員が患者→看護師→指導看護師というように、3つの役を順次果たしながらお互いが学習し合う「ピア・エデュケーション」という教育方法を導入していること。このユニークな手法で、看護師としての責任感を育てると同時に、立場の異なる人との対人関係能力も養います。
また、現代の医療現場に採り入れられている「チーム医療」の一員として活躍できるように、看護師の領域だけでなく医師や検査技師の領域を理解するための多彩な実習項目を設定。これによって看護学の基礎となる知識と技術が幅広く身につくことを期待しています。
東 照正 教授/医学博士・医師
専門分野:看護生理学、健康スポーツ科学
研究テーマ: 高齢者在宅運動指導と、遠隔リハビリのための動画像簡易計測システムの開発と運用、など
授業は、感動と興奮の連続。
自然と技術への関心が高まります。
循環・呼吸機能検査、超音波検査、遠隔医療、解剖学と4つのテーマを設定し、各テーマ内で多彩な実習項目を実施。
学生は毎週、4テーマと3役をローテーションしながら、知識や技術を学びます。最新機器を用いた実習項目も多く、自らの手で操作しながら理解を深めていきます。
超音波検査で肝臓、胆嚢、腎臓を描出し。解剖模型観察で得た知識と付き合わせて、腹部臓器の解剖図を理解します。
在宅患者の心電図、血圧、呼吸数などを測定します。
測定データは看護センターに送信されます。センターから現場への指示や、患者さんの表情の把握はテレビ電話で行います。
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脈拍・血圧・体温などのバイタルサインのチェックや、ベッドメイク、体位変換など、1つ1つの技術を確実に身につけることが、基礎看護技術演習です。
その中でさまざまな看護技術を統合するために、事例を用いた演習を設けています。学生は4名1グループになり、テーマに合った最適な看護活動を考えます。
この日のテーマは、「昨夜24時、痛みによるナースコールがあり、鎮痛剤をもらって眠った。最近、背部に痛みがあるときは、背中をまるめるように座ると少し楽になる。」この情報をもとに、患者役と看護師役、観察役にわかれて、それぞれの看護を実践。
まったく同じ看護をしているグループはありません。しかし、どれも間違っていません。どうすれば患者さんにとってベストか考え抜き、自分の持てる技術を表現できれば、それが正解。だからこそ、思いやりのある考え方や、訓練された看護技術が大切なのです。
岡崎 壽美子 教授/博士(保健学)
専門分野:基礎看護学
研究テーマ: 看護技術の修得に関する研究、など
19番ベッドのグループに、発表してもらいました。何か行動するたびに、必ず患者さんの目線に合わせて声をかけているのが印象的でした。
「背中をまるめて座ると楽になる」ということで、バイタルサインの測定前に楽な姿勢へ体位変換。測定後はきちんと数値を読み上げていました。
最後に19番ベッドのグループに、今回の感想を聞きました。「薬を投与しなくても、体位変換だけで痛みを和らげることができると思った。」

実習室や研究室が揃った看護学部棟。広々とした実習室には、最先端の機器が整っています。
オーディオ・ビデオ装置も完備しているので、数部屋に分散して行う実習の際にも、スムーズな指導を受けることができます。
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