社会のために尽くす
自立した女性の育成

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理事長挨拶

理事長挨拶Message

 金蘭会学園は、1905年に当時の大阪府立堂島高等女学校の卒業生が、女子のための学校が少ない状況において、勉学の志を活かす機会がもっと必要であるとの思いから、創立しました。その志は「学んで、社会に出て、人の役に立つ」でした。非常に積極的な生き方を目指したものであり、「学んで社会に出る自立した女性の育成」が建学の精神となっています。そして、彼女らの同窓会の名称「金蘭会」をそのまま校名としたのです。

 「金蘭」の由来は、中国の古典「易経繋辞伝」の中の一説、「二人同心其利断金、同心之言其臭如蘭」(二人心を同じうすればその利(と)きこと金を断つ、同心の言(ことば)はその臭(かおり)蘭の如し)から、採られたものです。二人同心には、何にも優る信頼があったに違いなく、力強さと高い志を表しています。これらを学園の教育の基本姿勢としています。学園には、千里金蘭大学、金蘭会高等学校・中学校、金蘭会保育園と小学生を対象とした土曜英語学校が含まれます。建学の精神、教育の基本姿勢は学園を貰くものであり、千里金蘭大学、金蘭会高等学校・中学校での一貰した教育姿勢となっています。

 千里金蘭大学では、「自ら考え、自ら学び、自ら育つ」を教育方針として、自立する女性を目指す教育を行っています。2023年度から新しく栄養学部栄養学科、教育学部教育学科が独立し、看護学部看護学科と共に3学部3学科体制となります。また、2022年度から大学院看護学研究科(共学)が設置され、さらに充実してまいりました。3学部共通の学びも新しく展開されます。一方、金蘭会高等学校の大学進学率が近年上昇傾向にあります。さらに、千里金蘭大学と金蘭会高等学校の高大連携のみならず、金蘭会中学校をも含めた中・高・大連携による教育も始まりました。「教育の金蘭」を目指した改革が進んでいます。

 金蘭会学園は、教職員が一丸となって前進し、挑戦を続けてまいります。皆様方のさらなるご指導、ご鞭撻とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2022年10月
金蘭会学園理事長 理事長署名

Profile

大阪大学医学部医学科卒業。大阪大学医学部助手、アメリカ胸部外科大学のFellowshipを得て、アメリカ合衆国アラバマ大学心臓外科留学。文部省在外研究員としてアメリカ合衆国アラバマ大学心臓外科へ出張。大阪大学医学部助教授、山形大学医学部教授、山形大学医学部附属病院院長補佐、日本学術振興会科学研究費審査員、千里金蘭大学副学長を経て現在に至る。