看護師特定行為研修Specified Medical Acts
千里金蘭大学 看護実践・研修センターでは、指定研修機関として、令和5(2023)年9月から看護師の特定行為研修を実施しています。
本学は、特定行為研修の実施を通じて、看護職者のキャリアアップを支援するとともに、特定行為を実践できる人材育成によって、地域におけるチーム医療の推進、地域包括ケアシステムの充実に貢献することをめざします。
また、特定行為の実践において、チーム医療におけるキーパーソンの役割を担うことのできる高度な知識・実践力を有した看護職者の育成をめざします。
特定行為研修の目的・目標
本研修は、特定行為を必要とする人々のニーズに応え、安全に特定行為を実践できる専門性の高い知識と技術を備えた、地域医療に貢献できる看護師を育成することを目的としています。
研修目標
- 医療の現場において、患者の病態の変化や疾患を迅速かつ包括的にアセスメントし、状態を的確に判断できる能力を養う。患者の病態に合わせたタイムリーな対応ができる。
- 医療の現場において、特定行為を実践する上で必要な知識・技術・態度の基礎的能力を養う。
- 医療の現場において、患者の安心・安全に配慮して特定行為を安全に実施できる基礎的能力を養う。
- 医療の現場における問題解決に向けて、多職種と効果的に協働・連携できる能力を養う。
本学で受講できる特定行為
| 特定行為区分 | 特定行為 | 
|---|---|
| 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 脱水症状に対する輸液による補正 | 
| 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 | 
概要
| 研修期間 | 2025年9月21日から2026年9月20日までの1年間 | 
|---|---|
| 受講スケジュール | 2025年9月~2026年3月:共通科目(e-ラーニング及びスクーリング) 2026年4月~2026年5月:区分別科目(e-ラーニング及びスクーリング) 2026年6月~2026年9月:実習(協力施設:一般財団法人住友病院、医療法人協和会協和会病院) | 
特定行為研修とカリキュラム
本研修は、下表に示すとおり、すべての特定行為区分に共通する「共通科目」と特定行為区分ごとに学ぶ「区分別科目」から構成されており、講義、演習又は実習によって行われます。履修順序については、「共通科目」から学習を始め、試験に合格後に「区分別科目」の学習を始めます。
共通科目・区分別科目は、主にe-ラーニングを活用し、自宅や職場、本学のパソコンで聴講ができ、効率的な学習が可能です(一部スクーリングによる集中講義を含みます)。
また、症例取得に関わる実習は、協力施設である一般財団法人住友病院または医療法人協和会協和会病院で行いますが、自身が所属する施設を協力施設として実習を行うこともできます。
※自施設で実習を希望する場合は事前にご相談ください。
| 共通科目 | 時間数 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 講義 | 演習 | 実習 | 評価 | 合計 | |
| 臨床病態生理学特論(独自科目) | 27 | 2 | 1 | 30 | |
| 臨床推論特論(独自科目) | 35 | 8 | 1 | 1 | 45 | 
| フィジカルアセスメント特論 (独自科目) | 39 | 3 | 2 | 1 | 45 | 
| 臨床薬理学特論(独自科目) | 35 | 9 | 1 | 45 | |
| 疾病・臨床病態特論(独自科目) | 34 | 4 | 2 | 40 | |
| 医療安全特論(独自科目) | 22 | 13 | 9 | 1 | 45 | 
| 合計 | 192 | 39 | 12 | 7 | 250 | 
| 区分別科目 | 時間数 | ||||
| 講義 | 演習 | 実習(症例数) | 合計 | ||
| 栄養及び水分管理に係る 薬剤投与関連 | 14 | 2 | 10 | 16 + 10症例 | |
修了要件
本研修を修了するためには、次のすべての要件を満たす必要があります。
- 共通科目をすべて履修し、筆記試験・観察評価に合格すること。
- を終了後、区分別科目を履修し、筆記試験及び観察評価・課題レポートに合格すること。
 なお、修了者には、修了証を交付するとともに、研修修了者の名簿を厚生労働省に提出します。
募集概要
| 研修 受講資格 | 次のすべての要件を満たしていることが必要です。性別は問いません。 
 ※所属長等の推薦者がいない場合は、様式4にその旨を記載してください。 | 
|---|---|
| 出願期間 | 2025年5月1日(木)~2025年6月2日(月) | 
| 出願方法 | 出願書類を揃えて市販の角2封筒へ封入し、千里金蘭大学 看護実践・研修センターへ簡易書留にて出願期間内に届くようご郵送ください。 なお、封筒の表に「特定行為研修出願書類在中」と朱書きしてください。 ※持参の場合は、出願期間中の受付時間内(平日9:00~17:00 土日祝除く)に出願してください。 | 
| 出願先 | 〒565-0873 | 
| 出願書類 | 募集要項を参照のうえ、必要書類を提出してください。 各種書類のダウンロードは、下記リンクをクリックしてください。 
 | 
| 出願上の 注意事項 | 
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選考概要
| 募集人員 | 6名 | 
|---|---|
| 選考実施日 | 2025年6月14日(土)午前 | 
| 選考会場 | 千里金蘭大学 | 
| 選考方法 | 提出書類及び面接によって総合的に審査し選考します。 | 
| 選考結果 通知発送日 | 2025年6月20日(金) 選考の結果は、受験者宛に郵便で発送いたします。 | 
| 受講手続期間 | 2025年7月1日(火)~2025年7月15日(火) | 
受講料
| 入構納付金 | 20,000円 | 
|---|---|
| 共通科目及び区分別科目受講料 | 460,000円 | 
- 手続期間内に入構納付金及び受講料を納付してください。振込手数料はご負担ください。
- 入構納付金については、理由の如何を問わず返還いたしません。
- 受講手続き完了後の受講辞退による受講料返還請求に対しては、2025年8月29日(金)17時までに申し出が合った場合に限り、受講料を返還いたします。
- 区分別科目の演習材料費を別途請求することがあります。
- 研修のための交通費等は、実費負担となります。
- eラーニングは、インターネット接続のパソコン、タブレット等があれば、時間・場所を問わずに受講することが可能です。なお、本学においては、パソコン教室の使用のほか、Wi-Fi設置エリアで個人所有のパソコンを使用して受講することが可能です。
保険の加入
特定行為研修を受講するにあたり、看護職賠償責任保険への加入が必須です。
受講開始までにご自身でご加入ください。保険料は自己負担とします。
研修受講費用等の助成
事業所等が受講料等を負担している場合は、都道府県労働局に「人材開発支援助成金(人材育成支援コース)」を申請することにより、事業所及び事業主団体に対し、賃金助成や経費助成が行われます。
リカレント研修会
千里金蘭大学 看護実践・研修センターが主催するリカレント研修会のご案内を掲載しています。
