2022.11.10

崎山晴彦准教授らの論文が「Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition」に掲載

崎山晴彦准教授(千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科)らの論文が、「Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition」に掲載されました。

グルコース応答性を示す転写因子ChREBP(Carbohydate Response Element Binding Protein)は、糖・脂質代謝に関与し代謝の要となっています。今回、ChREBP のKOマウスに高ショ糖食を与えても体重増加や血糖値の上昇が認められないことを見出しました。その原因を追究した結果、小腸においてショ糖を分解する消化酵素であるスクラーゼの発現量が著しく低下していることを突き止めました。さらに、糖を取り込むグルコーストランスポーター2と5の発現量も低下していました。以上の結果より、ChREBPを阻害する化合物や食品成分が見つかれば、肥満等を含めたメタボリックシンドローム治療や予防に有効であると考えられることを示唆しました。

 

【論文紹介】

表題

ChREBP deficiency prevents high sucrose diet-induced obesity through reducing sucrase expression
(日本語訳:ChREBP欠損は、高ショ糖食に起因する肥満をスクラーゼの発現量を低下させることで抑制する)
 
詳しくは、下記URLをご参照ください。

Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition掲載ページ

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/71/3/71_22-15/_article/-char/ja

 

【関連リンク】

Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jcbn/-char/en
 

千里金蘭大学

https://www.kinran.ac.jp/

千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科

https://www.kinran.ac.jp/academics/dietetics/

生活科学部食物栄養学科 准教授 崎山 晴彦(サキヤマ ハルヒコ)

https://www.acoffice.jp/skuhp/KgApp?resId=S000224