2023.02.10
崎山晴彦准教授(千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科)らの論文が、「Free Radical Research」に掲載されました。
本論文では、次のことが示唆されています。
鉄はレドックス活性遷移金属であるため、過剰な鉄は活性酸素種 (ROS) の形成を刺激し、細胞毒性を悪化させることが知られています。 一方で鉄欠乏症は、世界で最も一般的な栄養欠乏症であり (人口の約 30%)、鉄過剰症よりも一般的です。 しかし、ROS による細胞毒性と細胞内レドックス恒常性の維持に対する鉄欠乏の影響はあまりよく分かっていません。 本研究では、ROSジェネレーターによって誘発される細胞毒性に対する鉄欠乏の影響の評価について報告しました。その結果、鉄の過負荷だけでなく鉄の欠乏もROSを介した細胞毒性を悪化させることが示されました。
Iron deficiency aggravates DMNQ-induced cytotoxicity via redox cycling in kidney iderived cells
(日本語訳:鉄欠乏は腎臓由来細胞のレドックスサイクリングを介してDMNQ誘発細胞毒性を悪化させる)
詳しくは、下記URLをご参照ください。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10715762.2022.2154668?journalCode=ifra20
https://www.tandfonline.com/journals/ifra20
https://www.kinran.ac.jp/academics/dietetics/