

給食や食育を通して
成長を見守ることに手応えを感じます。

後輩 M さん
在学生
食物栄養学科3年

先輩 N さん
栄養の先生
2012年 食物栄養学科卒業
※掲載されている記事および学年は取材時のものです。
※カリキュラムや実習先等は、変更される場合があります。
笑顔の「おいしい!」は
一番の励みになります。
先輩が栄養教諭をめざした理由は何ですか?

もともと幼稚園の先生になりたかったのですが、食べることも大好き。栄養教諭の存在を知って、子どもと食が大好きな私にぴったりだと思いました。

小学校の全学年の児童と同時に関われるのも大きな魅力ですよね。

そうですね。クラス担任を持つことはないのですが、給食の時間や食育の授業、料理クラブなどの課外活動で児童たちと深く関わることができます。

給食の献立は一人で考えるのですか?

週に一度、市役所の会議室に各小学校の管理栄養士が集まって会議をしています。

定期的に他校の先生と交流できるなんて楽しそうですね。

情報交換することで多くの気づきが得られますよ。献立はグループごとに当番制で考えるのですが、やっぱり自分の担当月の給食で「おいしい!」って残さず食べてくれるのを見ると、手応えを感じますね。

子どもを笑顔にできる仕事なんですね。

そうですね。試験勉強も、子どもの笑顔を思い浮かべることでモチベーションを保てたと思います。


食育の授業は
学年ごとに工夫をこらして。
今、「教育の方法と技術」など栄養教諭に関する科目を履修しています。食育の授業で心がけていることはありますか?

学年によってできることが違ってくるので、低学年には紙芝居や劇などで分かりやすく、高学年には少し踏み込んだ話など、学年で伝え方を変えています。

児童の成長度に応じてアウトプットの仕方を変えているのですね。

伝え方で児童の集中力は全然違ってきます。4年生向けに朝食の大切さをテーマにした時は夢中で聞いてくれました。「朝ごはんの準備を手伝いたくなった」「今日の話をお父さんやお母さんに教えるね」って。

授業が、児童だけでなく家族にも広がっていく仕事なんですね。

今思い返すと、栄養教諭関連の授業で児童教育学科の先生の授業も受けられたのはとても良かったです。

教育現場の実践面が具体的に分かるので、現場をイメージしやすいですね。


楽しいだけじゃない。
生命や健康に関わる仕事。
給食といえば、アレルギー対策はどうされているのですか?

入学前に保護者と面談します。個別にアレルゲンを聞き、別メニューやエピペン(アレルギーのショック症状を緩和する注射薬)の説明をすると安心していただけますね。

食は「おいしい楽しい!」だけじゃなく、生命や健康と関わっていますね。 私は子どもの貧困や飢餓に関心があり、子どもを救うという点から栄養教諭に興味を持つようになりました。

そういう想いを持った人は栄養教諭に向いていると思います。健康面で気にかかる児童がいれば、養護教諭と連絡を取り合って見守るなど、児童をサポートすることができます。

食を通じて守り育てるという仕事のイメージがすごく具体的に見えてきました。

責任も大きいですが、何年にも渡り児童の成長を見られるのもやりがいです。

ますます栄養教諭に興味がわきました。ありがとうございます!

