

同じ呼吸器内科だから
ペアを組んで看護することも。

後輩 M さん
看護師
2018年 看護学科卒業

先輩 T さん
看護師
2012年 看護学科卒業
※掲載されている記事および学年は取材時のものです。
※カリキュラムや実習先等は、変更される場合があります。
実習先が就職先に。
入職して1年目ですが、金蘭の先輩が多くて心強いです。特に同じ呼吸器内科のT先輩は看護学科の1期生ということもあり、頼もしい存在です。

ありがとう。私も同窓の後輩が増えて嬉しいです。Mさんが呼吸器内科を希望した理由は何ですか?

1年次から実習でこの病院に来たのですが、その際に呼吸器内科の方々のチームワークに感動しました。

本当に良いチームでしょう?(笑)。私も、在学中に呼吸器内科で実習を経験して、この病院を志望しました。

全く同じ動機ですね! 患者さんへの介入の仕方がわからなくて悩んでいたのですが、患者さんの症状や性格から、どう介入すればいいか、一緒に考えてくださったんです。他職種のスタッフに声をかける姿にも、チーム医療での理想的な働き方をイメージできました。


患者さんの心の声に
耳をしっかり傾けて。
この病院には固定チームペアナーシングという看護体制があり、2人の看護師が1人の患者さんを受け持って看護過程を展開します。Mさんとはパートナーになりましたね。

技は盗むつもりで(笑)、バイタルチェック・清拭・ラウンドなど、先輩の技を見習っていました。

この看護体制は、上下関係ではなく、対等な関係で話し合えるのが特色ですね。

はい。責任感と同時にやりがいを感じます。印象に残っているのは、退院に備えシャワーへ移行いただく予定の患者さんから「浴びたくない」と言われたケースです。どう対応すべきかT先輩に相談しました。

無理にお勧めしてシャワーに悪い印象が付く方が逆効果だと判断しました。カンファレンスでは、患者さんの気持ちを尊重し、その日は清拭にすると意思統一しましたね。

すると患者さんの態度が和らいで。今ではシャワーを楽しみにされています。

実は患者さんにとってシャワーは重要ではなくて、自分の思いを聞き入れてくれるかどうかが気がかりだったのだと思います。

私たちの対応に安心してくれたんですね。

振り返ると、心の声の大切さを体感したのもこの病院での実習でした。ひげ剃りを拒絶する患者さんに対して、担当の看護師の方が自らベッドを動かし、患者さんの顔の前に鏡を持って来たら、表情がぱっと明るくなったんです。

私はT先輩のおかげで、身を持って理解できました。ありがとうございます。


患者さんと家族の
人生に寄りそう看護を。
Mさんは今、めざしていた看護師になったばかりですね。どんな気持ちですか?

まだまだ経験が浅く、できないことが多いので、もどかしいところもありますが、毎日患者さんから「ありがとう」と言っていただけることに感謝しています。

そうですね。病院で看取られる方もいますが、精一杯のケアを通じて患者さんの人生の最期に立ち会えるというのは、本当に貴重な体験です。

この仕事に就いたからこそできる経験だと感じます。

看護師には特定の看護分野に精通した認定看護師資格の制度があります。私は日々の経験を通じて、がんに関する看護や様々な苦痛を和らげる緩和ケアの認定看護師をめざすという新たな目標を見つけられました。

はい。私も先輩方の背中を見て、患者さんとご家族の人生に寄り添えるよう一歩ずつ進んでいきたいです。

チーム一丸となった看護に、これからも一緒に取り組んでいきましょう。

実習生時代に、T先輩や私がこの病院の看護師に憧れたように、金蘭生に憧れられる存在をめざしたいです。T先輩、これからもどうぞよろしくお願いします。

