ハイリスクの母子と
向き合う日々は
学びの連続です。
先輩 W さん
病院勤務 看護師
2019年 看護学科卒業
先輩 N さん
病院勤務 看護師
2019年 看護学科卒業
※掲載されている記事および学年は取材時のものです。
※カリキュラムや実習先等は、変更される場合があります。
看護師と助産師をめざして学んだ日々。
私たちは同期入職して2年目ですね。千里金蘭大学の助産師課程でも一緒に学びました。
Nさん
小児看護学実習や母性看護学実習、そして助産師課程での分娩実習でこの病院に来て、様々なリスクを抱える母子と出会いました。そこで生まれた目標が「母子を支える存在になる」です。
Wさん
私は早期から助産師になることを決めていたのですが、小児看護学実習で整形外科病棟を担当し、レアケースの疾患を持つ子どもたちに出会ったことで、母子を支援する経験を早期に積みたいと思いました。
Nさん
お母さんとコミュニケーションすることが大切だと学べたのが母性看護学実習です。
Wさん
学生がペアになり、担当する母子は毎日変わる現場を体験しましたね。赤ちゃんが母乳をほしがるタイミングなど、学生同士で母子の情報を共有していました。
Nさん
助産師課程では10件の分娩に立ち合うことが必要でしたね。母子センターでは無痛分娩を希望される方も多く、実習でも硬膜外麻酔を導入している産婦さんを受け持ちました。痛みを緩和できる一方で、お腹の張りや産婦の状況を判断した上で産婦へ分かりやすくいきむタイミングを誘導することの難しさを学びました。
Wさん
国家試験後に分娩実習に行く日もありました。出産のタイミングは私たちの都合とは無関係だと体験的に学べたと思います。
Nさん
分娩部とNICUで感じる命の重さ。
私は今、分娩部に勤務しています。分娩介助で大切なのはやはりお母さんとのコミュニケーションです。言葉はもちろんですが、声のトーンや表情などからどんな局面にあるのかを判断していく時には、大きな責任を感じます。
Wさん
命の重さを感じることは多いですね。私はNICU(新生児集中治療管理室)とGCU(新生児回復室)に勤務しています。人工透析の必要な赤ちゃんもいますし、分娩時に危険な状態となって赤ちゃんののどに挿管することもあります。
Nさん
わかりやすい説明の技術も必要ですね。例えば脳への影響が心配されるようなビリルビン値の高い赤ちゃんは光線療法で青い光の出る保育器に入っているので、ショックを受けるお母さんも多いです。不安を取り除くことを心がけています。
Wさん
現状だけでなく、例えばNICUにいたことがあるなど、母子のこれまでの情報を知っておくと対処法が広がります
Nさん
コミュニケーション・情報収集・状況判断。どれも欠かせない能力ですね。
Wさん
悲しみや悩みにどう寄り添うか。
ハイリスクの母子と向き合う日々だからこそ、ハッピーエンドばかりではありません。やっと授かった命から胎動が失われるケースもあります。悲しみに寄り添うこともここで働く課題ですね。
Wさん
心理面のケアは大切ですね。疾患を持つ子どもを受け容れられるかで悩む家族の姿も見ます。看護師としての自分と、一人の女性としての自分の間で、家族へのアドバイスに悩むこともあります。だからこそ、回復に向かう母子を支えられた時は嬉しいです。
Nさん
そうですね。教科書には載っていないようなハイリスクな症例と日々向き合うなかでも、少しずつ成長している自分を感じます。そして、助産師課程のグループワークで学んだことは、リアルな状況が想定されていたので、業務にとても役立っています。
Wさん
基礎看護学で練習を重ねたスキルも褥婦さんの足浴や清拭で活かされていますね。
Nさん
今はまだまだ先輩に助けていただいている状態。業務を通じて知識量とスキルを向上させ、母子のためにできることを増やしていきたいです。
Wさん