本学のカリキュラムでは、2年生になると、保育園/幼稚園/こども園/小学校、の現場で学ばせていただく、インターンシップが位置づけられています。
多くの2年生が、9月の5日間、現場に出向き、先生方のお仕事を見せていただきます。
インターンシップのメインは、先生のお仕事にふれさせていただくことです。
そのため、3年生の教育実習とは違って、保育や授業をおこなうことは、あまりありません。
9月からは時間が経ってしまいましたが、12月5日に、インターンシップの報告会が実施されました。
報告会では、保育園/幼稚園/小学校の3つの種別に、
英国前田学園における訪問実習の報告も加えた、
合計4つのグループが、各20分間で報告をしてくれました。
報告を聞くのは、インターンシップに参加した2年生はもちろんのこと、
翌年にインターンシップを控えた1年生もです。
写真を見ても気付いていただけると思いますが、大会議室で、多くの聴衆がいるため、報告者は緊張したことと思いますが、みんな堂々と、よく頑張ってくれました。
昨今、小学校現場に対して、「ブラックだ」とか、「やりがい搾取」、「辞退者多数」などと、ネガティブな報道がしばしばなされます。
保育も同様に、待遇や保護者対応など、ネガティブな一面が報道されます。
しかし、公立小学校で長年勤めた私は、教職はとてもいいものだと思っています。
確かに、勤務時間が長いことや、イレギュラーのトラブルが発生すること、残業してもしなくても待遇面があまり変わらないことなど、ネガティブな面は確かにあります。
しかしそれ以上に、子どもや保護者と信頼関係が結べたときや、子どもの成長がみられたときの喜びは、何ごとにも代えがたいものがあります。
ある報告者は、「思い出はたからもの」との言葉で、報告を締めてくれていましたが、まさにそう思うのです。
インターンシップで、教職の素晴らしさの一端を見てもらえれば、嬉しく思います。
最後に、少し固いお話になってしまいますが……
子どもや保護者と信頼関係を結ぶ一番の方法は、私は授業だと考えています。
ただ、単におもしろおかしい授業をすればいいのではなく、知的におもしろく、今後求められる力を子どもたちに付けられる授業でなければなりません。
そのような授業をするためには、先生自身が学び続ける必要があります。
そして、そのような教師になるためには、先生自身が学ぶ楽しさを知っていないといけないと思っています。
このようなことを考え、大学生のうちに、学ぶ楽しさを知ってほしいと考え、
日々の講義をおこなっています。
学び続けることのできる教師になってくれることを願っています。