

現場で活きるのは
在学中に培った看護観。

後輩 S さん
在学生
看護学科4年

先輩 T さん
病院勤務 看護師
2016年 看護学科卒業
※掲載されている記事および学年は取材時のものです。
※カリキュラムや実習先等は、変更される場合があります。
最前線の現場で
多職種と連携。
春から先輩と同じ病院で働く予定です。心臓移植の部門に興味を持っているのですが、まさに先輩のお仕事ですよね。

そうですね。心臓移植待機中・心臓移植後の患者さんが数多く入院する病棟に勤務しています。

直接生命に関わる臓器なので、看護業務も大変なのでは?

補助人工心臓を装着中の患者さんもいますし、新薬などの医療情報が更新される最前線の現場なので、覚えることは多いです。医師・薬剤師等の多職種が常駐し、協力しあえるのは心強いですよ。

チーム医療の力なんですね。最もやりがいを感じるのはどんな時ですか?

やはり退院された患者さんが定期検査で来院された時に、元気な姿を見せてくださる時です。手術後につらいリハビリをされていたことも知っているので。

久しぶりの再会で笑顔を見ることができたら、日々の疲れも吹き飛びそうですね。


良い時ばかりじゃないから
いつも寄り添う気持ちを。
私が循環器系の看護に興味を持ったきっかけは臨地実習でした。心臓移植待機中の子どもを担当したのですが、ドナーが見つからず、どう接するかすごく考えました。

患者さんも、その家族も、明日どうなるか分からない日々を過ごされています。必ず移植が受けられるわけではないのが現状です。

たわいない会話であっても、患者である子どもに寄り添う気持ちが伝えられたらと、言葉をかけていました。

千里金蘭大学らしい看護観ですね。看護師が「人として」接することで、患者さんと家族の気持ちは変わるのを現場で実感しています。

臨地実習前に、模擬患者さんと看護の練習ができたことも役立ちました。

同級生が患者さん役をすると、緊張感がなくなりますよね。初対面の人の気持ちを汲み取る力を身につけるには、模擬患者さんとの練習はとても役立ちます。

日々の授業、臨地実習、レポート提出を繰り返すことで、ぶれることなく自らの看護観を培うことができました。

「どういう看護がしたかったか」「自分の大切にしたいことは何か」を何度も振り返る機会がありましたね。懐かしい!私の今につながっています。


入職はゴールでなく
成長へのスタート。
春に入職ですが、看護師の先輩方についていけるか、少し心配です。

千里金蘭大学での実習より楽ですよ(笑)。乗り越えられたのだから自信を持って。

確かに実習はハードでした。看護記録を取るのが苦手でしたが、鍛えられたおかげで克服できました。

それに入職後から循環器に関する座学を1年間学べるうえ、演習室でデモ機器を使った実技講習が行われます。先輩看護師もマンツーマンで指導するから何でも聞いて!

ありがとうございます! 同期入職が1名いますが、千里金蘭大学出身の看護師はいますか?

いろんな年代にいます。看護観が合うので仲良くなれますよ。

心強いです。ところで、先輩の現在の目標はどんなことですか?

大きな目標は「受け持ってもらって良かった」と思われる看護師をめざすこと。直近では人工心臓管理技術認定師の資格取得です。

初めてお会いしましたが、先輩が憧れの存在になりました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

