今年も、藤白台小学校での学校現場体験をさせていただいたお礼をしました。
今年は、例年と違って、
1年生・2年生の子どもたちにパネルシアターを上演させていただきました。
パネルシアターとして上演したのは、「大きなかぶ」(内田 莉莎子訳)です。
当日は、担任の先生方が、本学の学生たちが来校することを伝えてくださっていたので、
子どもたちは「何のお話かな?」「今から何をするの?」と楽しみにしてくれていました。
学生たちも子どもたちの表情を思い浮かべ、わくわくしながら準備しました。
「大きなかぶ」の中には「うんとこしょ どっこいしょ」というフレーズが複数出てきます。
子どもたちはみんなで声を合わせ、元気よく「うんとこしょ どっこいしょ」と言ってくれました。
その声があまりにも大きく、フレーズが出てくるたびに、元気な声がホールに響き渡りました。
その声の大きさから、学生たちが子どもたちに伝えたかった、「表現することの楽しさ」、
「みんなで楽しいフレーズを読む楽しさ」が、子どもたちに伝わったことがよくわかりました。
なお、パネルシアターの題材が「大きなかぶ」になったのは、
学生たちで話し合ったためです。
Q:お礼を伝えるという目標を達成するためには、どんな方法がいいか?
→パネルシアターだと、私たちが慣れているから、できそうだ
Q:どの物語を選べば?
→大きなかぶなら、1年生で学習するから、ちょうどいいんじゃないか
Q:どうしたら、1・2年生がより楽しんでくれるか
→セリフを一緒に言ってもらって、参加型がいいのでは
上のような話し合いがなされました。
現在の小学校の教室でもこのように、みんなで話し合って物事を決めることが大切です。
「先生が言うから、その通りにしないといけない」
ではなく、
「目標のために、どんな方法ができるか、自分たちで考えよう」
という心持ちが大事です。
先生が、そのような指導ができるには、まずは自分自身で体験することが一番だと考え、
学生のみなさんには、話し合って決める体験をしてもらいました。
きっちり準備すれば、子どもたちはそれに応えてくれる、そんなことに気づくことのでき
た学校現場体験と、そのお礼でした。
改めて、藤白台小学校の教職員の皆さま、そして参加してくれたお子さんたち、このよ
うな機会をいただきありがとうございました。