2025年6月23日、2年生対象『地域・在宅看護学概論』(科目担当者 藤田倶子教授)において、兵庫県立尼崎総合医療センター患者サポートセンター地域医療連携課長兼看護師長の増子由美様をゲストスピーカーにお迎えして、「病院地域連携課における地域連携の実際」についてご講義いただきました。
毎日臨床の現場でご活躍されている増子先生による、大変丁寧でわかりやすいご説明を通じて、日本で初めて地域連携室を開設された病院ならではの先駆的な取り組みや、入院前から退院後までを見据えた支援の実際、多職種が密に連携しながら、患者さんとそのご家族、関係者の方々のご希望をできる限り叶えるための取り組みについて、学生は理解を深めることができました。
グループワークではみんなで意見を出し合い、活発な意見交換が行われました。 増子先生からも様々なアドバイスや解説をいただくことができました。
緊張の?発表タイムです!みんなの意見を共有して学びを深めました。
今回の授業から、学生は様々な気付きを得たようです。授業後のレポートから抜粋してご紹介します。
「病院と在宅とでは、ケアの性質も役割もまったく異なる。在宅では「治すこと」よりも「どう生きるか」が主軸となる。患者サポートセンターのように、治療と生活のあいだをつなぐ存在があることで、退院という人生の転機に橋がかけられているのだと実感した。」
「命が終わりに向かう場面では、医療よりも“人としての関わり”の重みが増していく。今回の経験を通して、私は「話す」「食べる」といった当たり前の行動が、家族にとっては“希望のしるし”であること、そしてその希望を支えるために看護師が果たす役割の大きさを改めて感じた。」
「看護師のとらえ方によって支援の内容が大きく変わるため、家族の考えを自分なりに解釈するだけではなく必ず家族の本当の意味や思いを聞くことが大切だと感じた。」