より良い小学校教諭になるために押さえておくべきスキルアップの方法

子どもに関わる仕事がしたいと考える方の中には、小学校教諭をめざす方がいらっしゃることでしょう。
小学校教諭は授業において、子どもの学習意欲や興味・関心を引き出し、主体的に授業に取り組めるように様々な工夫を凝らす必要があります。
本記事では、より良い小学校教諭になるために押さえておくべき、スキルアップの方法をご紹介します。

楽しい授業ができる教諭

楽しい授業ができる小学校教諭は、子どもたちの関心を惹きつけ、学習意欲を引き出すような授業づくりを行っているものです。
例として、教科書だけを使うのではなく手作りの教材等を使用して、子どもたちが理解しやすい授業をすることが挙げられます。
グループで考える教材やゲーム形式、体験的な活動を通して学ぶ仕組みを考え、子どもたちが主体的に取り組めるような工夫を行ったり、遊びの要素を取り入れて子どもたちに「授業は楽しいもの」という感覚を持たせるようにすることで、集中力を持続させていくことができます。
具体例として、コンパスや定規を使って先生から提示された様々な模様を描くことができるか？といった授業を行う先生もいるそうです。子どもたちは提示された模様を描くためにはコンパスをどのように使えば良いか、と考えながら取り組み、コンパスの使い方や図形に対する理解を楽しみながら学んでいきます。はじめは簡単な模様からスタートして、徐々にレベルアップしていくことで子どもたちは成功体験を積み上げなら次の段階に挑戦していくことができるでしょう。
また、パーソナリティの面では暗い雰囲気よりも明るい雰囲気の先生の方が子どもたちは話しやすいため、積極的に授業に参加してくれるようになることでしょう。
下記は、子どもたちと向き合うときに明るい雰囲気を作り出すことができる小学校教諭一例です。

感情のコントロールができ、平常心を保つことができる
聞き上手・話し上手
ポジティブなマインド
子どもたちの問題点や課題を前向きにとらえられる
計画性と責任感があるなど

あなたにも当てはまることがあると思います。日頃の生活においても、これらのことを意識しておくことで、明るい雰囲気を作り出せる小学校教諭の第一歩となるでしょう。

子どものやる気につながる授業

先述の通り、授業の際に教科書の内容だけを説明しても、子どもたちは学ぶことへの関心や集中力を持続できずに十分なやる気を引き出すことができないかも知れません。
子どもたちにやる気を持ってもらい、前向きに授業に臨んでもらうためには下記のような要素を取り入れてみることも大切です。

小学校教諭自身のエピソードや経験を交えて話す
校外学習で実際に体験させる
上手くできたとき、解答が合っていたときはほめるなど

小学校教諭が子どものやる気を引き出すためには、様々なアプローチが重要です。まず、教諭自身が子どもたちとのコミュニケーションを大切にし、自身の経験やエピソードを交えながら授業を進めると良いでしょう。自身の経験を通して伝えることで、子どもたちとの共感を生み出し、学習の意味や面白さを実感させることができます。
さらに、単なる教室内での学習だけでなく、校外学習を通じて実際に体験させることも重要です。現場での実践や多様な環境での学びは、子どもたちに新たな興味を引き出し、学習意欲を高める助けとなります。具体的な経験と結びつけることにより、より深い理解を促進することができます。
また、子どもたちが課題に取り組んで成果を上げた際には、適切なタイミングでほめることも大切です。成功体験を積むことで自己肯定感が高まり、やる気が向上します。特に、上手くできたときや熱心に取り組む姿に接したときには、具体的なポジティブフィードバックを通じて子どもたちに自信をつけさせることができます。
総じて、小学校教諭は子どもたちの個々の特性や感性に寄り添いながら、コミュニケーションを大切にし、実践的な学びやポジティブなフィードバックを通じて、子どもたちのやる気を引き出す工夫を凝らすことが求められます。

楽しい授業をつくるため大学時代にしたいこと

楽しい授業ができる小学校教諭になるためには、大学生の間から子どもに関する理解を深めることが重要です。
そのためには教育ボランティア活動への参加等を通して子どもと接する機会を持ち、子どもに寄り添う心を育んでおくことも大切です。
また、大学によっては日々の授業や実習の中で、子どもたちと触れ合う機会を豊富に持てるようなカリキュラム編成を実施していることもあり、そういった目線で大学選びを行うことも重要になってきます。
小学校教諭をめざす皆さんは、大学入学後は教職課程で必要な単位を修めて小学校教諭免許状を取得し、公立小学校の教員をめざす方であれば教員採用試験に向けた対策を行う等多忙な日々を過ごされることでしょう。その中でも子どもたちとの触れ合いや様々な課外活動を通して人間力を形成することは非常に重要です。
また、子どもと接するボランティア活動などは高校生の間からでも行うことができるので、小学校教諭をめざす皆さんは積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

千里金蘭大学では4年間で様々な現場経験ができます

子どもたちに寄り添って、子どもたちを理解できる先生の養成をめざす千里金蘭大学・教育学部では小学校教諭の免許状取得や小学校への就職をサポートする、様々な体制が整っています。
実践的な力を培うために、近隣の小学校と連携して取り組む「さんすう教室」等、様々な形式の授業を体験することができます。
また、吹田市と連携し、実際に小学校で子どもたちと接する体験を通して小学校教諭の活動を学ぶ「太陽の広場」は1年次からスタートし、その後も子ども地域ボランティア等を通して子どもたちと触れ合い続ける環境が用意されています。
これらは子どもを理解することができる重要なものであり、どのような教諭であるべきかを学ぶことができます。

参考ページ：本学ホームページ「千里金蘭大学教育学部教育学科」
（ https://www.kinran.ac.jp/academics/children/ ）

おわりに

本記事では、良い小学校教諭になるために押さえておくべきポイントについてご説明しました。
良い小学校教諭は、楽しい授業ができたり子どものやる気を引き出すことが上手だったりといった特徴を持っています。
そのためには大学生の間から子どもに関する理解を深めることが重要です。
本学で子どもたちに関する理解を深め、より良い小学校教諭をめざしてみませんか。