【小学校教諭コラム】子どもたちが楽しく真剣になる授業のつくり方

子どもが楽しく真剣になる授業のつくり方

小学校教諭は、子どもたちに、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力等が身に付くよう、学習指導や生徒指導などを行うことが主業務の職業です。
とくに、知識や技能はもちろんのこと、学ぶ意欲や主体的に判断し、よりよく問題を解決する力まで含めた確かな学力を培うために、小学校教諭はさまざまな工夫を凝らして授業内容を考える必要があります。
しかし、子どもによっては授業の内容を難しく感じることもあるでしょう。
本記事では、子どもたちが楽しく真剣になる授業のつくり方について、高校生のうちからできることと併せてご説明します。

小学校教諭が授業を行う前の確認事項

小学校教諭が子どもたちに授業をする前に、下記について確認しておく必要があります。

年間指導計画

年間指導計画とは、各年度に行う指導内容や方法、時数などが具体的に記載されているものを指します。
何年生に何を教えるのか、どのような力を身に付けてもらうのかが記載されており、小学校教諭が授業計画を立て、日々の授業を構成する際の基準になるものです。

いつ・どの単元に入るのか

年間指導計画に基づいて、教科ごとにいつ・どの単元に入るのかを決めます。
これらが決まっていなかった場合、クラスによって進捗が早くなったり遅れたりといったことが起きてしまいます。
そのようなことが無いように、学校として年間指導計画を策定し、学年会などで担任同士が共通理解と意思疎通を十分に図ります。

小学校教諭として子どもたちに授業をする際は、年間の予定を確認して具体的にやるべき授業を落とし込むことが重要です。
そのため、パソコンや手帳、カレンダーなどを用いて、いつでも予定を確認できるようにしておくと良いでしょう。

小学校における授業づくりのポイント

小学生教諭は授業を行う際に、子どもたちの興味や関心を引きつけることが非常に重要です。ここでは、児童の興味や関心を引くためのポイントをいくつか紹介します。

多様な教材の使用

小学生は視覚的な学習が得意なため、興味や関心を引き出す多様な教材を使用することが大切です。
たとえば、写真や動画、絵図などを使って板書だけにならないよう視覚的に興味を持ちやすい教材を用いることが大切です。
また、視覚的な要素だけではなく、実際に触れたり、自分で組み立てたりといった体験的に感じ取れる教材を取り入れることも効果的と言えるでしょう。

児童が積極的に授業に参加できるように

児童が授業に積極的に参加する意識をもてるように工夫することで習熟度が向上することでしょう。
そのために、ゲームやクイズなどの遊び的な要素や調べ学習などを入れ、お互いに競い合い、個性を発揮できるような授業を行うことで、児童の授業に対する集中力が向上することが期待できます。

グループワークの時間を設ける

教壇から先生が児童に語りかける以外に、児童同士が話し合いながら進めるグループワークも効果的です。
小学生は、友達と一緒に学ぶことが好きです。
グループワークを通じて、意見を出し合ったり、協力して課題を達成したりすることで、学ぶ楽しさや達成感を実感することができます。

このような手法を用いて、子どもたちに楽しく真剣になってもらえるような授業を行うためには、小学校教諭間での連携が重要です。
たとえば、経験の浅い新人の先生は職歴が長い先輩の先生に相談し、さまざまなノウハウを吸収することができます。
子どもたちの特性を理解し、どのようにすれば、子どもたちが楽しく真剣に学べるかを小学校教諭の間で共有しながら授業を考えることで、理解が深まる授業ができるようになります。

高校生のうちからできること

現在高校に通学している方のなかに、将来は小学校教諭として働きたいと考えている方もいらっしゃると思います。
小学校教諭になるために高校生のうちからできることをいくつかご紹介します。

高校の授業にしっかりと取り組みましょう

小学校教諭になるためには、小学校教諭になってからも常に学びを深める姿勢を身につけることが求められます。
高校生のうちから、自己学習の習慣を身につけ、興味を持った分野について積極的に学ぶようにしましょう。
そして一番大切なことは現在通っている高校での授業にしっかりと取り組むことです。
学習指導要領が改訂され、2020年度から小学校で英語教育が必修化されました。
これにより、小学校5年生、6年生では英語が教科となり、小学校3年生、4年生では外国語活動が行われています。
基礎英語は、小学校教諭を目指す方にとって必要なものとなりました。
また、さまざまな教科の指導にあたる小学校教諭にとって国語力はどの教科の指導においても必要となる基礎的な力となります。
低学年の児童は読み書きや日本語の表現が小学校での授業や日常生活を通してできるようになっていく過程にあります。
児童がどの教科の授業においても先生が教えてくれる内容を、正しく、そして興味・関心を持って聞き入れることができるように国語力を磨いておくことは非常に重要です。

課外活動や学校行事に積極的に参加する

高校生のうちから、ボランティア活動や地域行事などに参加して、子どもたちや地域の方々と触れ合う機会を持つことは、将来、あなたが小学校教諭になってからも生きてくる経験となることでしょう。
また、こういったボランティア活動を経験しておくことは、あなたが大学受験を迎えた際に面接でアピールできる強みとなることでしょう。
また、学校行事・生活を通じて助け合いや協調性の精神を養うことも重要です。
これらは小学校教諭になったときに活かされるため、高校生のうちから意識して取り組んでおくと良いでしょう。

おわりに

本記事では、小学校教諭の授業のつくり方について解説しました。
小学校の授業を作る際は年間指導計画に基づいて、いつ・どの単元を教えるのかを決めておくものです。
子どもたちの理解を深めるために、先生同士で連携したり、教材や教具を工夫したりすることも重要です。
分かりやすく、楽しい授業ができる先生になるために、高校生のうちから教科の理解を深め、助け合い・協調性の精神を養っておきましょう。

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