小学校教諭をめざす方へ | 教育実習での学びやスケジュールを紹介

教育実習での学び

教育職員免許法および同法施行規則に基づき行われる教育実習は、小学校教諭の免許状を取得するための教職課程において必須の単位です。
約1カ月間、実際に小学校の現場で行われる教育実習について知らないことも多く、不安に思っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、小学校教諭をめざす方に向けて、教育実習での学びやスケジュールをご紹介します。

教育実習で学ぶこと

小学校教諭を目指す強い気持ちと努力を重ねてきた学生にとって、小学校教諭になるために教育実習で学ぶことや得ることは多岐に渡ります。
実際に小学校の教育現場を体験することで、これまで大学で学修、研究したことを総合的・実践的に学びなおし、小学校教育について理解を深めます。また、自分自身の適正や教育現場において必要となるスキルを獲得し、心構えなどを認識することができます。
教育実習では指導教員とともに実際に授業に参加することはもちろん、休み時間や様々な行事を通して児童とコミュニケーションを図ることの重要性や、小学校教諭が一日を通して授業以外にどのような業務を行っているかを経験し、学校組織で働くための姿勢やルール、小学校教諭としての有り方を学びます。
また教育実習では、その集大成として研究授業を行います。研究授業では実習生自身が学習指導案を作成し、一人で教壇に立って授業を行います。授業中は指導教員をはじめ校長先生や他の教員、実習生たちが研究授業を観察し、終了後に研究授業の反省会が行われます。反省会では具体的な授業の進め方や指導方法についてのアドバイスはもちろん、教育実習全体を通しての振り返りが行われます。

教育実習のスケジュール

教育実習は、3年次の5月から6月や9月から10月にかけて行われることが多く、受け入れ校には様々な準備や調整をして頂くだけに、前年度からの事前の取り組みが必要になります。ここでは千里金蘭大学・教育学部を例に、教育実習についての事前・事後を含めたスケジュールをご紹介します。

教育実習が始まる1年前(2年次)

2年次では、小学校教育実習要綱に基づき、教育実習の目的や心得を学ぶだけではなく、実習先への依頼方法や必要な提出書類に関しても指導を受け、学生が自身で小学校へ依頼をかけて内諾を得ます。なお、教育実習について独自の受け入れ方法をとる地域には、大学から教育委員会に教育実習の受け入れを申請します。
その後、実習先の小学校へ提出する内諾書類等を作成し、実習校を訪問する際の服装・持ち物や話し方などについてのレクチャーが行われます。

実習前(3年次)

教育実習を行うには、実習要件として受け入れ校の内諾に加えて、小学校で勤務を体験し、児童と向き合えるだけの力が求められます。3年次までに必要な科目を履修して単位を修得するなど、実習要件を満たす準備を計画的に進めます。
また、実習校を訪問して正式に承諾を得るとともに、教育実習の概要や実習に当たっての諸注意を事前に学ぶオリエンテーションを受けます。
オリエンテーションを受けることによって、実習の全体像を把握し、教育実習に対する意欲を高めることができるでしょう。

事前指導(3年次 5~7月)

小学校での教育実習の意義や目的・心得についてレクチャーを受け、児童への関わり方や教職員との連携等について理解を深めます。教科書や資料を基に具体的な事例を交えて様々な事前指導が行われます。
また、実習期間中に作成する実習ノートの書き方について学び、小学校に提出する書類を作成します。
同時に、これまで各教科教育法などの授業で学んだ知識や技術を活かし、授業づくりに必要となるスキルを学生間で共有して、主体的で対話的な深い学びの実現と児童の思考力・判断力・表現力を育てる指導方法などについて理解を深めていきます。
教育実習が始まる直前には、各自が学習指導案を作成し、模擬授業を行います。これをもとにグループで感想、意見の交換を行い、教育実習に備えます。

実習中(3年次 9月~10月)

実習中は、自分に与えられた勤務者としての立ち位置を十分認識した上で、教員として必要な資質、能力を身に付けることを目指して実習を進めます。
教育実習は、後進の育成を図るという受け入れ校の熱意や指導体制、使命感を持った指導教員の取り組みにより行われますが、大学の担当教員も研究授業を行う日などに実習校を訪問し、実習の様子を観察して指導・助言を行います。これによって学生は、事後指導においても児童へのかかわり方や指導方法、自分の短所などの改善策を大学の担当教員と継続して検討することができます。

事後指導

教育実習終了後は、実習ノートをもとに教育実習で学んだことや課題を整理して担当教員の指導を受け、学生間でも経験の共有や意見交換を行います。
その際、課題につての解決策・改善案を定めて、今後の具体的な目標を設定します。
また、教育実習報告会を開いて小学校教諭を目指す1・2年次生へ向けた発表を行います。

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下記には、教育実習校で本学の学生が作成した学習指導案が掲載されています。小学校教諭を目指される方は是非参考にご一読ください。

https://www.kinran.ac.jp/institution/plan.html

おわりに

本記事では、小学校教諭の免許を取得するために必要な教育実習についてご紹介しました。
教育実習は、教育への意欲と自身の適性を再認識する機会となり、大学での学びを数多くの実践を通して深めることで、学校教育へのより一層の理解を図ります。
教育実習について不安を持っておられる方も、サポートがしっかりとした大学を選ぶことで、その不安を解消することができるのではないでしょうか。

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