私立と公立の学校における小学校教諭の採用や環境の違いを解説

私立と公立の小学校教諭

小学校教諭として就職することができる小学校には、私立と公立が挙げられますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、私立と公立の学校における小学校教諭の採用や環境の違いを解説します。

私立と公立の小学校における採用方法の違い

私立と公立の小学校において教員として採用されるためには、小学校教諭一種免許状・二種免許状・専修免許状のいずれかの免許状が必要な点は共通していますが、下記のような採用方法の違いがあります。

公立の小学校

公立の小学校の教員採用試験は、各自治体(都道府県や政令指定都市など)が主導して行い、概ね下記のようなスケジュールで進行します。

  • 6・7月 :一次試験
  • 8・9月 :二次試験
  • 9・10月 :合格発表
  • 翌年1~3月 :赴任先、地区の決定
  • 4月 :指定の小学校への赴任

多くの自治体では筆記試験、面接試験、実技試験、適性検査が実施されますが、各自治体によって試験の形態や配点が違うなど、それぞれ特色があります。
この教員採用試験の合格者は教員採用候補者名簿に登載され、その中から必要に応じて採用されることになります。
一度教員採用試験に合格すると、定年になるまで教員として職務に就くことができます。
また、公立の小学校には1年を超えない期間で任用される非常勤講師や産休代替の臨時講師などの雇用形態もあります。

私立の小学校

公立小学校教員の採用試験が、各自治体の教員採用試験に一元化されていることに対し、私立の小学校では学校により、さまざまな採用試験の形態が用意されています。
私立の小学校教諭になるには各私立小学校の求人情報に応募し、試験を受けるという方法が一般的です。
専任教諭(一般的に私立小学校の正規雇用の教員を指す)としての求人を行わず、常勤講師(期限付きで採用される教員を指す)として採用し、その中から専任教諭として雇用する学校もあります。
試験内容は一般的には筆記試験に加えて、学校の方針に合った人かを判断するための面接試験や適性検査などを実施します。

私立と公立の小学校における環境の違い

こちらでは、私立と公立の小学校における環境の違いをご紹介します。

公立の小学校

公立の小学校には、数年ごとに同じ自治体の小学校への異動があります。
また、教員としてだけではなく、自治体の教育委員会へ異動する可能性もあります。
また、法律によって教員の配置人員が定められており、都道府県等によって待遇が決まっている点も特徴です。
前述したように雇用形態も複数存在し、教員採用試験に合格して本採用されると正規教員となり定年まで教員として雇用されます。
教員採用試験に不合格となった場合でも臨時的任用教員等として雇用される形態もあります。
臨時的任用教員も正規教員と勤務形態や諸手当は同様の扱いとなるケースが多いのですが、一年間などの期限付きでの雇用形態となります。
また、小学校教諭となって児童の指導にあたる際に、学校の教育に対する考え方は重要な要素です。
公立の小学校では、各自治体が掲げる教育理念のもと、それぞれの小学校で独自に教育目標などを策定しており、教員はチームの一員として各学校の教育目標、方針の具現化に努めています。

私立の小学校

一般的に私立の小学校にはほかの小学校への異動はありません。
同じ学校法人内で複数の小学校がある場合などは学校法人内での異動がある場合もありますが、公立の小学校のように定期的な異動はありません。
なお、私立の小学校にも複数の雇用形態が存在します。
私立小学校の場合、正規雇用の教員のことを一般的に専任教諭と呼び、基本的には定年を迎えるまで教員として採用される雇用形態です。
これに対して常勤講師という雇用形態も存在します。
常勤講師は専任教諭と同様の勤務形態をとりますが、雇用期間が決められています。
私立の小学校は、それぞれの学校ごとに独自の教育方針が定められており、学校独自の特徴を打ち出すために充実した施設面を整えている学校が多いという特徴もあります。
私立の小学校への就職を考える際は、このような教育方針が自分自身の考え方と合っているかを基準に選ぶことも重要になると思います。

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教育ボランティアを通して、子どもたちとの交流など多様な経験を積み、これまで授業で得た理論や知識が、実際に教育現場でどのように展開されるのかを体験的に学びます。
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4年次には集大成として、同じ目標を持った仲間とともに、励まし合って採用試験対策を進めます。
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教職支援室は採用試験が集中する夏季休業中も開室しています。
全員の試験が終わるまで教員が常駐し、教員と学生が一丸となって採用試験に合格できるように取り組んでいます。

おわりに

本記事では、私立と公立の小学校の違いについてご説明しました。
私立と公立の小学校では、採用方法や環境面などにおいてさまざまな違いがあります。
長く小学校教諭として働くためには、学校そのものや就職を希望する地域の小学校について調べ、自分に合った就職先を選ぶことが重要です。

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