保育士の人気について|これまでと今後の就職状況を解説

保育士の人気

保育士は保育所において乳児から小学校入学までの幼児に対して、保育すると共に、保護者に対して子育て支援を行う仕事や資格および職種を指します。また、乳児院や児童養護施設(~18歳)などの児童福祉施設でも勤務できる専門職です。
少子高齢化が進行する現在、今後の保育士をとりまく環境の変化について気になる方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、保育士の必要性や今後の動向について解説します。

必要とされる保育所

厚生労働省の発表によると、保育所の入所希望者は女性の就職率に比例して増加傾向にあります。
1997年と2019年で比較すると、女性の就業率は28%程度から77.7%に増加しており、保育所などの利用率は20%程度から45%程度と、いずれも大幅に伸びています。
近年、夫婦共働きを行う家庭が多くなっており、それによって女性の社会進出が活発になっていることが原因のひとつと言えます。
こちらの傾向は年々高まっており、今後も保育所などを必要とされる方が多くなることが推測できます。

参考ページ:厚生労働省ホームページ「保育を取り巻く状況について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000784219.pdf

保育施設への就職に関する推移

下記平成25年から令和元年における保育施設への就職人数、保育所や認定こども園といった保育施設全体の利用児童数と保育所等の施設数に関する推移です。

平成25年 令和元年
保育施設への就職人数 410,847 541,511
保育施設全体の利用児童数 2,219,581 2,679,651
保育所等の施設数 24,038 36,345

保育施設の利用児童数は平成25年の約221万人から約46万人増加し、令和元年には約267万人になっています。これに伴って保育所などの保育施設数も大幅に増加しています。
こちらは平成18年に施行された「認定こども園法」と、平成26年に制定された「子ども・子育て支援法」によって保育の受け皿が広がったことに起因しています。
「認定こども園」とは、教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所の両方の良さをあわせ持つ施設です。
認定こども園については、下記ページで詳しく説明を記載しています。

参考ページ:本学ホームページ「認定こども園とは?保育士と幼稚園教諭のダブルライセンスが必要?」
https://www.kinran.ac.jp/cheer/blog/child/2020/12/18/ninteikodomoen-license/

平成27年から開始された「子ども・子育て支援法」は、幼児期の学校教育・保育支援の向上を目的としてつくられた制度です。
この制度には、必要とされる方が保育サービスを受けられるように保育施設を拡大するということや、子どもの人数に対して、そこで働く保育士の人数を増やしていくことなどが盛り込まれています。
また、将来保育士をめざす方を増やしていくために保育施設で働く保育士や職員の待遇を改善していくことも含まれています。
このように保育士は社会から必要とされる職業であり、この先も保育士の活躍の場は様々な形態の保育施設に広がっていくことが予想されます。

保育に関する今後の推移

保育施設に関する課題は、下記が挙げられます。

  • 子どもの人口が減少
  • 保育士不足

5歳未満の子どもの人口は2000年には600万人程度でしたが、2020年には500万人、2065年には400万人に減少すると言われています。
しかし、保護者からの要求も年々高まる傾向にあり、アレルギーに対する対応、医療的ケアの必要性、家庭環境も含めた対応といったものが挙げられます。
また、地域によっては保育所・園の受け入れ人数が少ないことにより、希望しても入園できない「待機児童問題」が発生しています。
このように保育施設に関する必要性や保育士に求められる役割は今後ますます高まっていくと同時に、求められる能力も多様なものになっていくことでしょう。

参考ページ
総務省ホームページ「2040年までの保育ニーズの将来展望と対応の在り方」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000514930.pdf

厚生労働省ホームページ「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」
https://www.mhlw.go.jp/content/R2.11..pdf

おわりに

本記事では、保育士の必要性について解説しました。
女性の社会進出、それに伴う保育施設の拡大によって今後ますます保育士が必要とされる社会になっていきます。
あなたも社会から必要とされ、将来性豊かな保育士を目指してみてはいかがでしょうか。

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