こんにちは、栄養教育研究室の巽です。
立春を迎え、これから少しずつですがあたたかくなっていくことでしょうね。
春ももうすぐですね。
この時期、管理栄養士を養成する本学科では、すでに活動的な春休みをおくっています。
そのひとつが、3年生による臨地実習です。先日私も、実習先にごあいさつに伺いました。実習中の学生に面会する機会もいただきました。
訪問先では、現場でご活躍されている管理栄養士/栄養士の方々のお話をうかがい、また学生のみなさんが、外で頑張っている姿を拝見することができました。私にとっては非常に貴重で楽しいひとときでした。
一括りに管理栄養士/栄養士といっても、働く場によって業務は多種多様です。
業務カテゴリのどれに比重が置かれているかは、個々の施設によっても異なります。臨地実習は、そういった「実際」を知る、いい経験になるでしょう。
管理栄養士/栄養士業務の重要な一つに、「栄養教育」があります。前回の9月のブログでは、私が担当する「栄養教育論」について、若干ご紹介をさせていただきました。栄養教育は「食べ方教育」。私の目指すところは、この「食べ方教育」を、<社会>という枠組みを使っていかにすべきかを考えるというものだというお話でした。もう少しこのお話について進めておくことにしましょう。
食べるという行為は一見、個人の意思によって決定されるものだと捉えられがちですが、実はそうではありません。例えば、お正月に食べるお雑煮一つとっても、そのイエによって異なりますね。というのも、私たちの生活そのものが、家族、組織、地域、国といった個人をとりまくモノ・ヒト・コトの影響を強く受けているからなのです。すなわち、個人の意思はとりまく「環境」との相互的な作用のなかで決定されているのだ、ということがいえるのです。
そして私は、こうした考えに依拠し「食べ方教育」について考えることを、研究テーマにしています。フィールドは「子ども食堂」です。今後は、入ってきてくれたゼミ生2人とともに、フィールドワークという研究方法をもちいて取り組んでいいきます。とてもわくわくしています。
詳しいお話は、またの機会にご紹介させてくださいね。