祝日公開授業を開催しました

食物栄養学科の石川です。

早いもので半年ぶりの投稿になってしまいました。従って、後期の授業開始です(実際は9月末に始まっています)。

昨年のこの時期は、大阪に台風が直撃して本学も甚大な被害を受けました(おまけに6月には大地震もありました)が、今年は関東・東北・長野など広範囲に大きな被害が出ています。未だ復旧途上ですが、心からお見舞い申し上げます。

さて月曜日は、午前中にキャンパス個別見学会、午後から祝日公開授業というスケジュールをこなしました。春から夏にかけてかなりの回数のオープンキャンパスを開催していますが、部活などで来学がかなわなかった高校生や、実際の大学の授業を体験したいという要望に応える企画となります。当日は、解剖生理学実験、調理学実習 II という1年生の授業を体験してもらいました。解剖生理学実験では、組織標本を実際に顕微鏡で観察してもらったり、5種類の検液から5つの味を感じてもらったりしました(これ意外に難しいのです)。調理学実習 II では、中華料理の調理デモを見学し、試食もしてもらいました。満足してくれていたら嬉しいです。ご協力いただいた先生方ありがとうございました。

ということで、祝日に授業をしていることが多いのです。来年はもっと早い時期にもできたら良いかなと思いました。

ところで話は全然変わりますが、淡路島のニホンザルは協力してエサをとる事実が阪大から報告されていましたね。別に淡路島を贔屓する訳ではありませんが、非常に珍しい行動のようです。記事によると、ニホンザルは一般に、順位関係が非常に厳しく、寛容性の低い社会を形成するので、魅力的な食べ物があると、順位の高いサルは、順位の低いサルを追い払ってそれを独占してしまうそうです。何故淡路島のサルでそのような行動が見られるのかはわかりませんが、対照群の勝山ニホンザル集団(寛容性が低く、協力行動が見られない)と比較して、社会の中で協力行動が起こるためには、知性の高さだけではなく、社会全体の寛容性の高さが重要である、と結論しています。

本当にこれは人間社会にも当てはまることだと思います。特に最近は、SNSでの炎上など、匿名で他者の行動を厳しく批判する言動が目立つような気がします。勿論批判されて当然の行動もありますが、自分の価値観と異なっていたとしても、それを完全に拒絶するのではなく、ある程度の寛容性をもって受け入れることができれば、もう少し穏やかで住みやすい社会になるような気がします。

これからは、普段はものわかりが良く、時には厳しく、の姿勢で臨むことを自分に言い聞かせます。覚えていたら、その後本当にそうできたかどうか、このブログで報告したいと思います。

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