大学4年生になると、「ゼミ」と称した卒業研究という科目を選択しそれぞれ興味ある分野の研究を深めます。
八木が担当するのは調理学分野。最近では、「吹田くわい」の調理特性をテーマとしています。
吹田市の名産、伝統野菜。芽が出る、めでたい、といわれて縁起がかつがれる「くわい」。
吹田くわいを大学内で栽培したり、吹田市民対象の料理教室に向け新規レシピ開発に取り組んでいます。
2020年度はコロナ禍のため、吹田くわいの料理教室は開催されませんでしたが、「すいぱん」の中にはいるくわい餡の開発に取り組みました。
「すいぱん」は、吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」をかたどった米粉パン!
開発には本学の武智先生が協力!
「すいぱん」は、「小豆あん」「チョコ」「チーズ」が基本3味。すいたんのモチーフとなった「吹田くわい」を使ったものがない!ない!ない!ということで、「吹田くわい」を使っての「くわい餡」の開発です。
2019年度の料理教室で、吹田くわいのモンブランを作りました。そのモンブランクリームの美味しかったこと!!!
「すいぱん」とコラボするとおいしくなるのでは???モンブランクリームの改良に取り組みました。
そのくわいクリームのもとになるのがくわいの甘露煮。
材料配合割合、作り方も改良を重ねました。
どうやってアクをぬく?硬さはどうなるの?
日本?いえ世界で一番くわいを食べた女子大生が、美味しい「くわいクリーム」を開発しました。
プレゼン後、吹田市内の事業所「ふりーばーど」様とくわい餡を作製することになりました。すいぱんのくわいクリームとして販売するには、生クリームを使用していいるため冷蔵設備が必要なこと、冷蔵するとパン生地が硬くなってしまうとのことから、クリームでの発売は、断念しました。上の写真は、クリームに改良を重ねたチョコクリームです。
そこで、試したのが・・・・・
いちごジャム、あんずジャム、ブルーベリージャム、マーマレード、りんごジャム、はちみつなど、さらに小豆のあんを使ったものも。
実は、第1期くわいガールが、開発したレシピ「くわいごま団子」のごま風味あん。
候補は、ブルーベリージャム、いちじくジャム、ごま風味あんと絞って、吹田市事業所「ふりーばーど」様とさらに検討。そこで、決定したのは、ごま風味の吹田くわい甘露煮がごろごろ入っている餡でした!
発売されたときは、とてもドキドキでした。好評で追加販売が決まったときはうれしかったです。
今後、まだくわい餡はないの?
って聞かれるくらい定番になってほしいと思います。そうそうくわいは11月中旬から2月にかけて収穫されるから、季節限定です・・・・。
最後になりましたが、今年のゼミメンバーです。1月にくわいを収穫した時の写真です。本日は、卒業式。みんな卒業おめでとう。