大阪産野菜の機能性を探索(2021年小林ゼミ)

こんにちは。小林です。

ここ数日、大学の実験室にいると奇妙な物音がするのです。どこから音がするのか探ってみると、それは壁の向こうから聞こえてくる、鳥のヒナの声だと気づきました。実験室は3階にあるのですが、外壁の排気ダクト周辺に、鳥(たぶんムクドリ)が巣を作ったみたいです。大学周辺は緑が多いので、ウグイス(ホーホケキョ♪)やホトトギス(テッペンカケタカ♪)のさえずりは毎日聞こえてくるのですが、ヒナのピヨピヨ声は珍しく、壁越しとはいえ聞いているとちょっと嬉しい気分になっています。

さて、今日のブログでは、今年度の小林ゼミの取り組みを紹介します。

小林ゼミでは、培養細胞を使って、食品成分の機能性を探索する実験を行っています。要するに、食品に含まれる成分の中から、体に良い機能を持つものを探そう、という試みです。

今年、食品成分の候補として使おうと考えているのが、大阪産野菜。本学の地元、大阪で栽培されている野菜は『大阪産(おおさかもん)』と呼ばれていて、珍しい野菜がいろいろあります。現在、そんな大阪産野菜から、成分を抽出してサンプル作りをしています。

たとえば今が旬の『うすいえんどう』。豆とさやに分けてミキサーでつぶし、エタノール水溶液に漬け込んで、溶け出してくる成分を集めました。

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左の緑色の液が豆の抽出液、右がさやの抽出液です。すりつぶす前の状態では、そんなに色の差はなかったのに、抽出してみるとずいぶん色が違うことに驚きました。このあと濃縮して、培養細胞にふりかけてみて細胞に対する効果を調べます。

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細胞を使った実験をしているところ

どんな効果が出るか、楽しみです。年末の卒業研究発表会に向けて、これから本格的に実験を始めます。

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