こんにちは。食物栄養学科上山です。今年も3年生の「応用栄養学実習」の授業をご紹介します。
昨年のこの時期、コロナウィルス感染拡大予防のため、本学も休校になっていました。今年度は今のところ対面で授業をしていますが、やはりコロナが心配です。特に私は試食を伴う調理系の授業を担当しているので、感染予防に細心の注意を払っています。
さて、今日の実習テーマは乳児期の「調乳」です。学生に哺乳ビンを1本ずつ配布し、個々に調乳してもらいます。今日は、一般用の調製粉乳・乳アレルギー用・乳糖不耐症用・フォローアップミルクの4種類の粉ミルクを用意しました。
ほとんどの学生は、哺乳ビンを触るのは初めて。恐る恐る、哺乳ビンに触り始めます。
まず手指をキレイに洗ってから実習台をアルコール消毒し、哺乳ビンやキャップ、フード、乳首などを煮沸消毒します。
煮沸消毒中。グラグラグラ。
消毒終了、粉ミルクを哺乳ビンに入れてから熱湯を注ぎます。粉ミルクはうまく溶けるでしょうか?
最後に体温と同じぐらいの温度に冷まし、グループの人数分に取り分けます。4種類のミルクの色や匂いを比較し、いよいよ試飲!
いろいろな種類のミルク。色の違いがわかりますか?
「寒天培地の匂い」「色が微妙に違う」「美味しくない」「ドッグフードの味」えっ??食べたことあるんかい!とツッコミを入れたくなります。感想はそれぐらいにして、赤ちゃんにとってどうであるかを考察し、レポートにまとめましょう。
赤ちゃんの健やかな成長には、母乳が一番優れています。でも、いろいろな理由があって、母乳をあげることができないお母さんもいらっしゃいます。赤ちゃんの身体の状態に合った粉ミルクがあることを理解し、赤ちゃんとお母さんに寄り添える管理栄養士を目指して下さい。