こんにちは、上山です。今年の上山ゼミをご紹介します。
私のゼミでは毎年、幼児や高齢者の食や栄養の問題を取り上げ研究しています。今年は7名の学生がゼミに所属しています。今年もゼミ室は賑やかで、みんなで仲良く研究や勉強をしています。
7名のうち3名は、咀嚼機能が低下した高齢者の方が、安全に美味しく食べていただける団子を調製しました。団子の生地を軟らかく、嚙み切りやすくするために、上新粉とコーンスターチの配合を変えていきます。調製した団子は、官能評価と物性評価を実施し、美味しさや食べやすさを評価します。今年も面白いデータがとれました。今から卒論が楽しみです。
残りの4名は、食育が子どもたちの食に与える影響について調べています。このテーマは今年で3年目になります。今年も大阪市内の保育園で、食育活動を実施し、アンケート調査をさせていただきました。1回目の食育活動は7月、テーマは「たべものについてしろう」です。子どもたちと一緒にゲーム「食べものバスケット」をし、食べものに興味、関心を持ってもらいました。それから食べものを魚介類、野菜類、乳類に分け、いろいろな仲間があることを伝えました。
2回目は10月、「たべものをたいせつにしよう」というテーマです。前回の振り返りの後、手作りの紙芝居「はるちゃんとぽんぽんいもむし」をしました。
はるちゃんは苦手な食べものが多い女の子。夢の中でお腹の色が黒くなったぽんぽんいもむしと出会います。2人でいろいろな島へ行って一緒に苦手な食べものを食べると、お腹の色が戻っていく、というお話しです。

野菜の島では、ピーマンさんとパプリカさんに出会います。 「みんなに苦いから残すって言われるの。体にいいものがいっぱい入っているのに、、」ピーマンさんたちは残念そうです。はるちゃんも今まで残していました。「頑張って食べるよ!」
紙芝居をとおして、食べものを大事にし残さず食べることの大切さを伝えました。最後は子どもたちへ確認です。「今日の給食、残さずに食べるひと~?」「は~~い」みんな元気に手をあげてくれました。
今年は、子どもたちに自宅で楽しく実施できる、学生手作りの「食育教材」を持って帰ってもらいました❣子どもたち、喜んでくれるといいな♡
保育園の先生方からは、子どもたちへの媒体の示し方や紙芝居の進め方などを指導していただきました。コロナの影響で、あまり現場で実習できなかった学生にとっては、良い学びと経験になりました。園の子どもたちをはじめ、保護者の皆さま、先生方、本当にありがとうございました。
どちらのチームの学生も国家試験の勉強と両立しながら頑張っています。これから研究のまとめに入ります。学生の皆さん、あともう少しです、頑張りましょう。