大阪産野菜の普及とSDGs

こんにちは。

食物栄養学科の実宝です。

2022年6月12日に、武庫川女子大学で第75回日本栄養・食糧学会が開催されます。このなかのシンポジウム、‘SDGsに向けた地域農産物の可能性’で私ともう一人の先生が座長をつとめます。座長というのは、シンポジウムの進行とまとめ役のことです。

そして、生活科学部の先生方が大阪産(おおさかもん)野菜について発表する予定です。

タイトルと発表者は次の通りです。

大阪産野菜の普及に向けた大学の取り組み ~SDGsをどのように実現するか~

小林優子1、八木千鶴1、武智多与理1、片岡章彦2、実宝智子1

1千里金蘭大学・生活科学部・食物栄養学科、2千里金蘭大学・生活科学部・児童教育学科

皆さんは、大阪産野菜をご存知ですか?大阪産野菜は、100年前から大阪府内で栽培されてきた「なにわの伝統野菜」をはじめとし、その独特の風味や味などが親しまれています。大阪産野菜には、吹田慈姑(すいたくわい)、難波葱(なんばねぎ)、天王寺蕪(てんのうじかぶら)、田辺大根(たなべだいこん)、守口大根(もりぐちだいこん)、金時人参(きんときにんじん)、毛馬胡瓜(けまきゅうり)、碓井豌豆(うすいえんどう)、勝間南瓜(こつまなんきん)、泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)、泉州水なす、大阪しろな、などがあります。

知っているものはあるでしょうか?

この大阪産野菜をもっと広めようということで以下の内容を発表します。

  • 大阪産野菜の難波ネギが抗アレルギー効果をもつことがわかりました。
  • 吹田慈姑の炊き込みごはん、揚げ物など、お正月料理のイメージにとどまらないレシピを開発しました。
  • 大阪産を用いたお土産品の開発を目的として、グルテンフリー米粉スイーツの開発に取り組み、玉ねぎクッキー、大阪ぶどうタルトのレシピを考案しました。また、勝間南京の由来なども調べました。
  • 保育園・高校・大学連携活動として、高校生と園児が一緒に大阪産野菜を栽培し、収穫する活動を実施しました。また、児童教育学科の学生が、大学内で大阪産野菜の栽培を行い、学内の施設を訪れる親子連れに大阪産野菜を紹介するポスターを作成しました。

これらの内容は、SDGsの到達目標である「3.すべての人に健康と福祉を」、「4.質の高い教育をみんなに」、「8.働きがいも経済成長も」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」、「15.陸の豊かさも守ろう」、を達成する活動と深い関連があります。

SDGsというとむずかしそうに聞こえますが、日常のちょっとしたことでも相当するのですね。

現在、これらの発表をされる先生が学会会場におくリーフレットを作成しておられます。できあがりが楽しみです。

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