阿形です。
今年度の「基礎ゼミ」の”ポートフォリオ”の授業を、私と岡邑先生で担当しました。
試験の採点などでは、到達すべきゴール(100点)から、✕の解答の点数を引き算して成績をつけますね。これは、「先にあるゴール」と「今の自分の状態」を比較し、自分には何が足りないか(マイナス)を明らかにする、100点からの減点の考え方です。
一方、「基礎ゼミ」ポートフォリオのファイルには、「基礎ゼミ」などで作成したワークシートやレポートなどを綴じて、ため込んでいきます。これは、「スタート時点の自分」と、一定の時間が経過後の「今の自分の状態」を比較し、自分は何ができるようになったか(プラス)を明らかにする、0点からの加点の考え方です。
ポートフォリオ(Port Folio)とは、もともとは紙ばさみや作品ファイルを意味します。「基礎ゼミ」ポートフォリオのファイルの名称は「わたしのキャリアケース」にしました。旅行の際に持っていくキャスター(車輪)付きのバッグを「キャリーケース」と言いますね。このファイルは、それを一文字かえた「キャリアケース」です。「キャリーケース」には、旅行に必要なものをつめ込んで、それを持って旅に出ます。「キャリアケース」には、あなたの「キャリア」、すなわち、これまでの、そしてこれからの経験や気づき、つまづきや成長のプロセス、身につけた知識・技能などを綴じ込み、それを持って社会人となっていくのです。
今年度の成果と課題を踏まえて、来年度の「基礎ゼミ」ポートフォリオをよりよいものにしていきたいと考えています。