生化学実験を紹介します

こんにちは。
食物栄養学科の小林です。今日は、私の担当科目である『生化学実験』を紹介します。
そもそも生化学とは何かというと、「生体内で起こる化学反応」について学ぶ学問です。高校の科目の、生物と化学が一緒になった感じというとイメージしやすいでしょうか。

私たちが生きているのは、すべて化学反応のおかげ。
食事をして、栄養素を体に取り込む消化・吸収の働きや、取り込んだ栄養素をもとにしてエネルギーを生み出したり、体を作ったりする働きも、化学反応で成り立っています。
というわけで、食を通じて人の健康を支える管理栄養士にとって、生化学の知識はなくてはならないものです。

…ですが!
生体内の物質の変化は、目に見えません。生体内の化学反応を進めるのに重要な役割をする「酵素」というタンパク質も、目に見えません。なので、なかなかイメージしづらくて、勉強する人を悩ませる学問でもあります。

そこで、『生化学実験』では、タンパク質や酵素を使った実験を通じて、生化学を少しでも身近に感じることを目的にしています。

実験風景をのぞいてみましょう。

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実験に使う器具です。班ごとに用意されています。

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酵素反応の実験をしているところ。実験に使う試薬は、ピペットを使って正確に測り取ります。

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こちらの試験管は、卵白に含まれるタンパク質の量を調べた結果です。普段、タンパク質は透明ですが、試薬を加えると紫色に変化するので、溶液の色の濃さから量を測定することができます。
このように、化学反応による色の変化を利用して物質を測定する方法は、血液検査などにも使われています。

食物栄養学科で化学の実験をするというのは意外に思われるかもしれませんが、これも管理栄養士になるための大切な勉強です。
生化学実験を受講している2年生は、は熱心に取り組んでいます。

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