「食品化学実験Ⅰ」を紹介します!

こんにちは、食物栄養学科の武智です。

私が担当している1年生前期科目「食品化学実験Ⅰ」を紹介します。食物栄養学科では「食」に関する様々な実験、実習を履修し修得していくことになりますが、この実験は大学に入って一番最初に履修する実験科目です。ここで、基本的な化学実験の方法や化学実験レポートの書き方を身につけてもらうことになります。

現在行っている実験は、物理的性質を利用した定量分析で、身近な食品中に含まれる成分(酸味、塩味、色)の量を測定しています。

酸味の測定風景です。

酸味(pH)の測定  ジュース、コンニャクなど

酸味(pH)の測定 ジュース、コンニャクなど

オレンジジュース、白ワイン、牛乳、コンニャクの酸味をpHメーターを使って測定しています。この中で一番pHが低いのはどれだと思いますか?正解は白ワインです。

次に塩分の測定です。

塩味(塩分含量)の測定 トマトジュース

塩味(塩分含量)の測定 トマトジュース

トマトジュース、味噌、梅干しの塩分含量を塩分計を使って測定しています。その他、自分の家から持ってきた味噌汁の塩分も測定し、健康との関連という視点から考察しています。

最後に色の測定風景です。

色の測定(吸光分析)

色の測定(吸光分析)

一人ひとりに種類の違う色素溶液が配られ、その色素溶液の吸光度を測定して、検量線から濃度を求める実験です。吸光分析法と言います。検量線がうまく直線にならなかったらやり直し!学生たち、悲鳴を上げながらも最後まで頑張ってやり遂げてます。

実験後はレポートの提出。得られた実験結果から文献値と比較して様々な観点から考察を行います。実験の回数が進んでくると、毎週レポート提出です。

この積み重ねで基本的な化学実験のやり方や、理系のレポートの書き方を身につけていくことができるのです。

シェアする

トップに戻る