「栄養教育論」で考えること――

はじめまして、栄養教育研究室の巽です。

私からは「栄養教育論」について書きたいと思います。よろしくお願いします。

「栄養教育」・・・聞き慣れない言葉ですよね。

栄養教育とは、健康教育の枠組みの中に位置づけられます。

つまり、人びとが健康な生活を送るためには、どうすればよいか――という問題に食の面からアプローチすることが栄養教育です。

私はもっとシンプルに、「食べ方教育」とよんでいます。

それには理由があります。(管理)栄養士が、対象とする人(びと)にたいし、エキスパートとして行う、最も重要なことは、「食べ方」にあると考えているからです。

そして、栄養教育とは、手持ちの専門的な知識を、単に差し出せばよいということではありません。最終的には、その人(びと)にとっての健康のための「必要な変化」が目指されるのです。

しかしながら、ルーティン化された生活を変えるというのは、とても難しいことです。「食べ方」は、その性質上、特にそうです。

みなさんにも次のような思いをしたことがあるのではないですか?

「頭ではわかっているんだけれども、なかなか行動に移せないよなあ・・・」

このような場においても、あきらめずに

「ほかになにかいい手立てはないだろうか」

「どのような態度で関わることが効果的だろうか」

―――といった具合に、様々な角度から考え、策が練られます。それが「栄養教育論」での学び/研究です。

言葉を換えていうなら、「食べ方教育」において、いかに立居振る舞うか――を学び考えるのが、この学問的領域の大きなテーマであり、それを発揮することが、(管理)栄養士の本領であるといえます。

そして、私はこの大きなテーマについて、<社会>という枠組みを使って考えようとしています。人びとをとりまく<社会>に目を向けることで、この答えが見つかるのではないかと考えているからです。

このお話についてはまた別の機会に・・・

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