こんにちは。食物栄養学科の武智です。
イートレンドラボ今年度の取り組みは、昨年度と大きく変わりました。昨年度は「自分のもやもや」を解決しましたが、今年度は「地域のもやもや」解決にチャレンジしました。こんなわけで、学生自身がインタビューに出向き地域のもやもやを探すところから始まりました。
まず最初に、箕面市国際交流協会コムカフェスタッフの方からお話を伺いました。コムカフェを運営する上で感じておられる課題について、「食文化」、「食の安心安全」、「食にまつわる人間社会の変遷」、「食にまつわる地球環境の変遷」などのキーワードを中心にお話していただきました。
ここから「地域のもやもや」を掘り下げ、4チームに分かれて活動をスタートさせました。成果発表の発表順にご紹介します。
1. 植物性だけで ~ショートケーキ編~
メンバーは、東京オリンピック選手村でのボランティアという貴重な経験をしました。その時の経験から、アレルギーや宗教などの制限を受ける食素材を除去した加工食品の開発について探求することをテーマに掲げました。まずは、動物性食素材が多く含まれていて誰もが大好きなショートケーキを植物性素材だけで作ることに挑戦しました。
2. 食と風土 おおさかもん こつまなんきん
なにわの伝統野菜こつま南瓜について調査し、成果物としてパンフレットを作成しました。「食を通して文化をいただく」という名キャッチコピーが印象的でした。今後もこの活動を継続し、パンフレットをグレードアップさせてイベント等で配布したいという力強い言葉がありました。写真はパンフレットの一部分です。
3. 自律神経や女性ホルモンを整えるレシピ集
コムカフェスタッフの方のお話からヒントを得て、様々な体の不調が自律神経やホルモンと深く関係していることに気づきました。そして自律神経やホルモンバランスを整えるのに有効な食生活を提案することをテーマに掲げ、成果物としてレシピ集の作成を目標としました。今回の取り組みでは、豆乳を用いた多くのレシピを考案しました。
4. ごみ問題
ポイ捨て、過包装、野菜が使いきれないなど食にまつわるごみのもやもやから始まり、フードロスの問題に焦点を絞りました。家庭で余りがちな食材を調査し、「食べれるのに捨てるの?」を探求しました。「余りがちな材料を食に変える 」をキャッチコピーに決め、家庭にある余りやすい材料を有効利用できるレシピを考案しました。最終目標は、レシピ集を作成し配布することです。
2021年度のイートレンドラボの活動はこれで終了です。皆さんお疲れさまでした。
★ 参加してくれた学生さんへ この活動を通して、座学では得られない多くのことが得られたと思います。それが何だったのか、もう一度自分の頭の中で整理してみてください。それらは一人ひとり違うものだと思います。それぞれが得たものを、これからの人生に最大限生かしてほしいと願っています。